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奈良たくさん 奈良には、たくさんの歴史と物語があります。

女人高野 室生寺



女人高野 室生寺 奈良たくさん




                                        

女人高野 室生寺



天武天皇の御願により670年に役小角(えんのおずの)によって創設され、後に弘法大師空海により真言宗の三大道場の一つとして修営された。

平安時代初期、、興福寺の大僧都 賢璟(けんけい)は朝廷の命により室生山寺を創設する。

その後、興福寺の僧で賢璟の弟子、修円(しゅえん)が入山し今も残る五重塔、伽藍(がらん)を完成させた。

修円は檉生禅師(むろうぜんじ)と呼ばれ、弘法大師空海、伝教大師最澄とならび仏教界の指導的な役割を果たした。

高野山の女人禁制に対し、室生寺は女性にも開かれた真言密教の寺院として女人高野と信仰された。

たいこ橋と表門。


表門より参道を進むと三宝杉が現れる。


仁王門


鎧坂(よろいざか)の上には金堂がみえる。


金堂 平安時代初期 国宝
・釈迦如来立像 平安時代初期 国宝
・十一面観音菩薩立像 平安時代初期 国宝
・地蔵菩薩立像 平安時代 重要文化財
・文殊菩薩立像 平安時代初期 重要文化財
・薬師如来立像 平安時代 重要文化財
・十二神将立像 鎌倉時代 重要文化財
・帝釈天曼荼羅図 平安時代初期 国宝


弥勒堂(みろくどう) 鎌倉時代 重要文化財
・弥勒菩薩立像 平安時代初期 重要文化財
・釈迦如来坐像 平安時代初期 国宝
・役行者像
弥勒堂修復の際、天井裏より籾塔(もみとう)が発見された。
陀羅尼を記した紙に籾一粒包み籠められている。
五穀豊穣の意味があり、その数は3万7千基で室生の人々を飢えから守る祈願であったか。


五重塔 平安時代初期 国宝
五智如来像
・阿閦如来・大日如来・阿弥陀如来・不空成就如来・宝生如来
平成10年9月の台風7号の被害にあった五重塔修復工事の際、五智如来像は発見された。
1200年前、塔初層の心柱を囲み守るよう置いたのは‘‘修円‘‘に違いない。


本堂 潅頂堂(かんじょうどう)鎌倉時代 国宝
・如意輪観音菩薩像 平安時代 重要文化財
・金銅密教法具 鎌倉時代 重要文化財
華形大壇具(胎蔵界)、胎蔵界曼荼羅
朱雀文盤(金剛界)、金銅法具(金剛界)、金剛界曼荼羅


奥の院 御影堂 鎌倉時代 重要文化財


本堂より御影堂までの石階段は三百九十段。途中、無明橋が架かり杉の大きさに圧倒される。


御影堂横には、‘‘諸仏出現岩‘‘があり七重の石塔が建てられている。


そのほか
・大神宮御正体 鎌倉時代 重要文化財
・善女龍王図 鎌倉時代
・真言八祖 鎌倉時代
・南蛮屏風 桃山時代
・華鬘 室町時代


類を見ない数々の国宝、重要文化財、宝物がここにある。
南都焼討も廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)も此処には届かなかったからか。
澄んだ空気に穢れることがなかったのか。


修円廟からは、五重塔がよくみえる。



どうして、ここは世界遺産では、ないのでしょう。








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